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結婚式のテーマカラーを決めておく
結婚式を挙げるまでの準備が始まったら、結婚式の大まかなイメージを持つとよいでしょう。そのイメージを表現し、おふたりの理想や希望を叶えるためには、結婚式のテーマカラーを決めることが大切です。テーマカラーを決めると、プランナーさんとの打ち合わせがスムーズに進むだけでなく、ゲストの印象にも残る結婚式をつくることができますよ。
テーマカラーとは
結婚式のテーマカラーは、新郎新婦のおふたりが理想としている結婚式のイメージを実現するのに必要不可欠なものです。「おふたりに似合う色」や「おふたりが好きな色」を選んでもよいのですが、「おふたりらしさを表現した色」で結婚式をコーディネートすることをオススメします。
色は、それぞれ意味や効果が異なります。どんな色を結婚式のテーマカラーにするかによって、ゲストが感じるイメージが変わってくるのです。おふたりの思い出の場所や季節、歩んできた人生、家族や友人に伝えたいおもてなしの気持ちなどから連想して、テーマカラーを決めるとよいでしょう。
結婚式に統一感を持たせるために大切
テーマカラーは、結婚式の大まかなイメージを明確にして、統一感を持たせるために大切な要素です。結婚式を挙げるまでには、決めなければいけないアイテムがたくさんあります。ドレスや衣装はもちろん、装花やペーパーアイテム、引き出物、プチギフトなどなど、たくさんの項目です。それぞれのアイテムは一度に選ぶのではなく、別々に選んでいきます。
そのため、テーマカラーを決めておかずにその時々の感覚で選んでいくと、複数のアイテムを合わせたときに全体がちぐはぐになってしまいかねません。おふたりらしさを表現した色や、ゲストへのメッセージを込めた色をテーマカラーとして決めておくことで、統一感のある素敵な結婚式に仕上げることができますよ。
テーマカラーを決めるポイント
おふたりの想いや気持ちを込めて、統一感ある結婚式を実現できるようなテーマカラーは、どのように決めたらよいでしょうか。結婚式のテーマカラーを決めるときには、5つのポイントがあります。具体例も紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
ドレスに合わせる
テーマカラーを決める一つ目のポイントは、「ドレスに合わせる」です。結婚式のアイテム選びのなかで、ドレス選びは一番ワクワクするイベントですよね。新婦さんの着たいドレスや、新婦さんの美しさを引き立たせるドレスを中心に、結婚式全体をコーディネートしていきます。
たとえば、新婦さんが好きな色であるブルーがベースの、ピンクの花柄のカラードレスを選んだ場合、ブルーのクロスとピンクの装花を組み合わせて統一感を持たせると素敵。複数の色を組み合わせるときには、落ち着いたスモーキーな色みを選ぶなど、色のトーンにこだわることも大切です。
会場の雰囲気に合わせる
二つ目のポイントは、「会場の雰囲気に合わせる」こと。おふたりが選んだ会場が個性的な内装だった場合、内装に合わせてテーマカラーを決めると素敵に仕上がります。
たとえば、緑あふれるガーデンウェディングなら、ナチュラルなグリーンをペーパーアイテムやクロスなどに取り入れることがオススメ。自然光が差し込む会場なども、グリーンをテーマカラーにして高砂席やゲスト卓の装花に取り入れ、ホワイトを組み合わせることで日の光のきらめきを活かす方法もありますよ。
また、和が感じられるような会場であれば、和風のドレスを合わせたり、日本の伝統色を取り入れたりするとよいでしょう。和テイストなペーパーアイテムや装花の種類も豊富ですし、幅広い世代のゲストの方に受け入れられる、個性的で新鮮な結婚式を届けることができますよ。
新郎新婦の決めたテーマに合わせる
三つ目のポイントは、「新郎新婦の決めたテーマに合わせる」です。結婚式のテーマがはっきりしているなら、そのテーマを表現できるようなテーマカラーを選びましょう。会場を舞台に見立てて、ドレスや装花、クロスなどを決めていきます。
たとえば、おふたりが決めた結婚式のテーマが「星」の場合、テーマカラーのイエローで星を、イエローと相性のよいネイビーで夜空を表現。高砂席にも、ネイビーのクロスにイエローの装花を合わせるとテーマを表現できて、結婚式全体の統一感も出ます。レモンソースでカラードリップすることで、ウェディングケーキにテーマカラーであるイエローを取り入れることも、一つのアイディアです。
季節に合わせる
結婚式のテーマカラーを決める四つ目のポイントは、「季節に合わせる」。日本には四季があるので、おふたりが結婚式を挙げる季節のイメージにテーマカラーを合わせることが可能です。
3月の結婚式ならば、春を感じられるピンクをテーマカラーにして、優しいピンクのドレスと髪飾りを選びます。高砂席の装花はピンクをメインカラーに、甘くなりすぎないようパープルやラベンダーカラーをサブカラーにしてグリーンも組み合わせると大人っぽく仕上がりますよ。
伝統やしきたりに合わせる
五つ目のポイントは、「伝統やしきたりに合わせる」です。日本の伝統のよさもありますが、洋風の結婚式なら、ヨーロッパの結婚式で行われている「サムシングフォー」という伝統を取り入れるのも素敵。サムシングフォーとは、結婚式当日に身につけると花嫁に幸せをもたらすと考えられている「何か古いもの」「何か新しいもの」「何か借りたもの」「何か青いもの」の四つの物です。
このうち「何か青いもの(サムシングブルー)」は、聖母マリアのシンボルカラーが由来で、「花嫁の純潔」を意味します。このサムシングブルーをテーマカラーにするのも一つの方法です。サムシングブルーは小物に取り入れるのがしきたりなので、ブーケやアクセサリー、ヘッドドレス、靴などにちりばめるとよいでしょう。
カラー別!それぞれの持つ印象を解説
テーマカラーを決めるポイントを参考にしていただくほかに、色が本来持っている印象からテーマカラーを決めるという方法もあります。9つの色の印象を解説しますので、新郎新婦のおふたりの想いやゲストに伝えたい気持ちを連想させるようなテーマカラーを検討してみてくださいね。
癒しと落ち着きを演出するグリーン
グリーンは、自然のなかにあふれている色。グリーンを結婚式のテーマカラーにすると、癒しと落ち着きを演出できます。ナチュラルな雰囲気の結婚式を挙げたいおふたりにオススメです。安らぎやくつろぎを与えてくれる色なので、新郎新婦やご両親の緊張を和らげてくれるという効果もありますよ。
元気で若々しいイメージにしたいなら黄緑のような明るいグリーン、シックにまとめたいなら深緑のような落ち着いたグリーンを選ぶとよいでしょう。
ハッピーな印象のイエロー
イエローは、明るさを感じる色。結婚式のテーマカラーをイエローにすると、喜びや希望、明るく前向きな決意などを表現することが可能です。日の光によって輝く色ですが、お天気が心配な季節でも、イエローがメインなら会場全体を明るい印象に仕上げられます。グリーンとの相性もよいので、ガーデンウェディングにもぴったりです。
ハッピーな印象の反面、カジュアルになりがちな色なので、サブカラーやアイテムのデザインなどにも気を配ってみてください。
ぬくもりのある印象のオレンジ
オレンジは、ぬくもりを与えられる色です。オレンジなどの暖色に囲まれると、寒色に囲まれたときよりも体感温度が最大3℃も上昇すると言われています。
また、にんじんやみかん、メロン、かぼちゃ、サーモンなどなど、オレンジは実は食べ物に多い色なので、食欲をそそるという効果もあります。結婚式の食事にこだわり、ゲストにも楽しんで欲しいという想いを持つおふたりにもオススメの色です。
華やかなレッド
レッドは華やかでパワフルな印象があり、人の注目を引く色です。情熱的な気持ちやお祝いの気分を盛り上げます。紅白幕やご祝儀袋の水引、お赤飯などにも使われてきた色なので、結婚式というお祝いごとにぴったりの色です。
可愛らしさやおめでたい印象に仕上げたいなら朱色やオレンジ系のレッド、大人っぽくまとめたいならワインレッドなどの暗めのレッドをチョイスしましょう。ワインレッドには、ゴールドが差し色としてとても似合いますよ。
キュートで女性らしいピンク
ピンクは、キュートさや女性らしさを象徴し、幸せや愛情を表現できる色です。おふたりの初々しさが感じられ、ゲストを和ませて優しい気持ちにさせることができます。結婚式で人気の色なので、ドレスやクロス、装花といったアイテムの選択肢もたくさんあるでしょう。
ピンクを使用する範囲が広すぎると、可愛くなりすぎてしまうこともあるので、結婚式全体のバランスを考えることが大切です。くすみピンクやサーモンピンクなどの大人っぽいピンクもあるので、おふたりのイメージに合った色みを見つけてみてくださいね。
気品ただようラベンダー
ラベンダーは高級感や品格があり、気品がただよう色。格式高く美しいイメージを与えることができます。レッドの華やかでパワフルな印象と、ブルーの神聖な印象をあわせ持つので、神秘的なイメージがある一方で人を癒す効果もあるという不思議な色です。
パープルのなかでもラベンダーは、やわらかで落ち着いた色なので、広い範囲に使用しても全体がまとまります。ラベンダーにゴールドを組み合わせてテーブルをコーディネートするのも素敵です。
永遠のテーマカラー 純粋のホワイト
ホワイトは純粋や清潔を象徴する色で、結婚式の永遠のテーマカラーです。けがれのない純真なイメージのホワイトは、新しいスタートをきる結婚式にぴったり。日本はもちろん、世界中で愛される定番色です。白はネガティブな印象がない万人受けする色で、たくさんのゲストを呼ぶ結婚式にも向いています。
ホワイトは、大きくピュアホワイトとオフホワイトに分けられます。ピュアホワイトは洗練された印象がある一方、オフホワイトは温かみがある印象です。会場の雰囲気やおふたりのお肌に合う色みを選ぶとよいでしょう。
また、ホワイトはあらゆる色と調和するので、サブカラーとの組み合わせによってどんなイメージも表現することが可能です。淡い色と組み合わせると優しく可愛らしいイメージになり、シックな色と組み合わせると重厚感ある力強いイメージになります。おふたりが理想とする結婚式のイメージから、アイテムの素材にも気を配ってみてくださいね。
神聖なイメージのブルー
聖母マリアに由来するブルーは、神聖な印象を持つ色です。空や海の色で、基本的な環境色でもあるので、性別や年齢にかかわらず多くの人に受け入れられます。ブルーなどの寒色は心を落ち着かせる鎮静効果を持っており、誠実さや冷静さ、清潔さなどのイメージを与えるでしょう。
王道はホワイトとの組み合わせですが、もちろんほかの色とも合わせられます。明るく可愛らしい結婚式にしたいならイエローやピンク、大人っぽく高貴な結婚式にしたいならブラウンやゴールドとの組み合わせがオススメです。
元気をくれるパステルカラー
柔らかくて優しいトーンのパステルカラーは、若々しさや癒しを感じ、元気をくれる色です。さわやかで澄んだ色みなので、フレッシュでおめでたい結婚式の場に適しています。パステルカラーには、パステルイエローやパステルピンク、パステルブルーなどさまざまな種類があるので、会場の雰囲気や季節、肌なじみを考えて選んでみてください。パステルカラーのなかでも、暖色系なら温かみを、寒色系なら清潔さといったイメージを与えることができますよ。
まとめ
テーマカラーを決めると、大まかなイメージが明確になり、おふたりらしい結婚式の実現につながります。ドレスや会場の雰囲気、季節など、テーマカラーを決める5つのポイントや、色が本来持つ印象や効果を参考にしてみてくださいね。結婚式のテーマや式場選びに迷ったときにも、テーマカラーから連想するのも一つの方法です。テーマカラーは、おふたりの理想や希望を叶え、ゲストにも喜ばれる結婚式を挙げるために、きっと役立つでしょう。
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